論文の残滓

特許実務に関するあれこれ。

外国手続

振り回される植物特許@欧州

植物に関する知的財産権としては、主に育成者権または特許権が存在する。 ただし、育成者権に関連するUPOV条約では、かつて育成者権および特許権による植物新品種の二重保護を認めていなかったため、その名残で、特許権による植物品種の保護を現在も認めてい…

韓国特許法改正(2016年2月)@備忘録

ありがたいことですが、年度末で忙殺。 To doリストを更新しないと大変なことになりそうな状況なので、とりあえず更新したところ、来週だけでも出願期限のものが結構あるようで…。 皆さん、ぎりぎりにならないと反応してくれないのでつらいものです。 さて、…

中東への出願@備忘録

原油の価格が下落し、オイルマネーのパワーは一時期ほどではなくなっています。 ただ、中東はマーケットも大きくなりつつあり、製薬メーカー以外もぽつぽつ出願が増えつつあります。 中東に出願する際に困るのは、言語の壁…。アラビア語をそのまま読める日本…

PPH制度@中国

中国において、ベンチャー系の出願の権利化を行う際に困るのは、まともに使用できる日本のような早期審査制度がないこと。 中国にも優先審査制度は存在しますが、対象がグリーン関連等かなり限定されているため、対象となる出願はかなり少ないのが現状です。…

中国での分割出願の時期的要件

分割出願は、国によって可能な時期がばらばら。 散弾銃の弾のようにどんどこ分割していく出願を予定している場合、各国のプラクティスを事前に把握して、クライアントと分割の時期を調整しておく必要があるため、頭が痛い話である。 一番頭が痛いのは特許査…