論文の残滓

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Dual regulation of IRF-4 function in T and B cells is required for the coordination of T-B cell interactions and the prevention of autoimmunity.

Biswas, S. P. et. al., J.E.M, A.O.P.

・IRF-4に結合するDEF6とSWAP-70の話。

・DEF6、SWAP-70はファミリー分子。これ以外にファミリー分子はない。

・DEF6、SWAP-70はsingle knockoutでは自己免疫疾患様の症状を呈さないが、DEF6-/-SWAP-70-/-にすると加齢と共に脾臓、リンパ節の肥大が見られる。

・DKOでは脾臓において、CD4+T、Bの増加が認められた。effector CD4+T、Tfh、GCB、PCの増加も同時に起こっている。これらの増加はDEF6-/-でも見られるがDKOでさらに増強される。

・一般的にリンパ球増殖を呈する場合、自己抗体の反応が見られ、DKOマウスにおいても自己抗体が検出された(核酸系のみ)。糸球体へのICの沈着も観察される。

・TD抗原免疫時にDEF6-/-およびDKOではNP特異的GCB細胞の増加、DEF6-/-、SWAP-70-/-、DKOではNP特異的PCの増加が認められた(抗体価ももちろん上昇)。DEF-6はGCB、PC形成、SWAP-70はPC形成に(EJIに報告有り)効いていることが示唆される。

・GCB、PCの形成にはTfhも関係しているのでまずはT側から。DEF-6-/-CD4+TはIL-17、IL-21を過剰産生するようになるという話があるので確認→その通り。じゃあ、IL-21の過剰産生がTfhの増加、GCBの増加を招いているのか?→Tfhに関してはIL-21は関係ない別経路、GCB、PCの増加はIL-21 dependent。

・B細胞側に、T、Bの色々なTgをRag中でrecostitutionしてGCBおよびPCの形成を見る。→DEF-6はGCの形成、SWAP-70はPCの形成に関与、DEF-6-/-はSWAP-70-/-の時だけPC形成をさらに促進。

・GC関係と言うことで(?)、CSR時AIDの発現を指標にin vitroでDEF-6とIRF-4の機能を検討(anti-IgM+anti-CD40±IL-21)。IRF-4はSTAT-3とAIDプロモーター領域に結合しAID誘導。DEF-6がないとこれが上昇する。IRF-4はDEF-6と結合していること、binding stieを潰したDEF-6 mutantではAIDの誘導抑制が出来ないことから、DEF-6はIRF-4と結合することでGCBの機能を調節していそう。

・PC分化をin vitroで検証(anti-IgM+anti-CD40±IL-21)。SWAP-70がないとPC増加。DKOにしてもさらに増強はされない(in vivoとは異なる)。PCのmaster regulatorであるBlimp-1の発現が増加(LPSの系では下がっているという報告と矛盾? Bcl-6, Bach2といったBlimp-1 repressor側のexpressionが調べられていないのが問題)。SWAP-70はIRF-4と結合する(弱い刺激の時に増強。LPS刺激の時に結合するというのは以前の報告と矛盾)。SWAP-70-/-ではIRF-4、STAT3がBlimp-1 promoterに結合しやすくなっている。SWAP-70のC末端側にIRF-4とのbinding siteがあるらしく、ここを潰したmutant SWAP-70をretrovirusで入れてもリカバーはかからないことから、PC分化に際してSWAP-70はIRF-4と結合することにより、Blimp-1の発現を抑制していそう。

 

T側 DEF6→CD4+TのIL-21産生を制御(以前の報告によりDEF-6がIRF-4の機能を制御することでという話らしい)

B側 DEF-6、SWAP-70→IRF-4と結合することにより機能を阻害。

 

DEF-6、SWAP-70共に、IRF-4の活性を抑制するとしたら、single knockoutでphenotypeがでないのか?

(時期によってどちらが発現しているか異なるということはあり得る)

先行論文との矛盾点については特に記述無し。

 

後記

GCBはDEF6の発現が、PCはSWAP-70、DEF6の発現が低い。

DEF6とSWAP-70では結合するIRF-4のformが違う?リン酸化の有無 etc.