論文の残滓

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Preexisting influenza-specific CD4+ T cells correlate with disease protection against influenza challenge in human

Wilkinson, M, T. et.al., 18, 274-280, Nat.Med. (2012)

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・インフルの一次感染時の排除にはCTLが重要であることが分かっている。

・一方、二次感染時には抗体による中和が重要であることが分かっている。

・二次感染時のT細胞側の機能についてはよく分かっていない。

→influenza variantが感染した時のmemory T細胞側の機能について調べました。

 

ヒトにインフルを感染させる(血清中に抗体がない株を使用)

→インフルエンザの内部のタンパク質由来のペプチドに対する応答性を検討

 

インフルエンザがクリアランスされるd7では抗体がないのに、d28ではある。

一方、インフルエンザ特異的T細胞はクリアランスされるd7で最大になる。

 

インフルエンザの排除は既存のT細胞による?

T cellが応答するタンパクを調べると未感染時の末梢血中でもnucleoproteinやmatrix proteinによく反応するのがいる。

未感染時に応答性のT cellが多ほど、peak時のdisease scoreが低い。

特にCD4Tの数と逆相関している。

nucleoproteinやmatrix proteinの多くはCD4Tのエピトープ。

vitroで再刺激した際も、CD4Tの方が活性化phenotypeを示す。

 

このCD4T cellはperforin-Granzyme B dependentな細胞障害活性を示す。

 

感染後の患者さんから取ってきたCD4T cellは別の株のnucleoprotein or matrix protein peptide(変異有り)に対しても比較的高い応答性を示す。

 

既にいる変異しにくい抗原であるnucleoproteinやmatrix proteinに対するmemory CD4+ T cellが変異体の抗原に対しても応答することで、感染を抑えるのにきいてるかも。