論文の残滓

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The Inhibitory Receptor PD-1 Regulates IgA Selection and Bacterial Composition in the Gut.

The Inhibitory Receptor PD-1 Regulates IgA Selection and Bacterial Composition in the Gut.

Shimpei Kawamoto, Thinh H. Tran, Mikako Maruya, Keiichiro Suzuki, Yasuko Doi, Yumi Tsutsui, Lucia M. Kato, and Sidonia Fagarasan

Science 336, 485-489 (2012)

 

・免疫抑制因子として種々の自己免疫疾患への関与が報告されているPD-1の働き@腸。

・PD-1の腸内環境への影響をPD-1KOを用いて解析した。

・PD-1は腸内細菌叢のコントロールに重要。

 

全体的に表現系報告に近い物

 

Tfh上のPD-1が欠損することで、Tfhの機能異常がおきる。その結果、GCのturnoverがおかしくなり、affinity maturation (clonal selection)異常が起きている。結果として、細菌叢が…というのが筆者の描いたストリーであろう。

が、細菌叢の存在により末梢のPB、PCの細胞死が誘導されることから、LPでselectionが起きてるとか、色々データからの飛躍が非常に多い論文なのでうーんという感じはするが、免疫抑制機能分子として認識されていたPD-1が"active"に制御しにいっていうという点が新しいのでしょう。今後、PD-1のTfhでの分子機能がちゃんと分かると面白いでしょうね。

 

・Foxp3+からconversionしたTfhのfunctionはほとんど異常が見られなかったこと。

がデータの中では気になるところ。入れたT細胞のTCRレパトワに偏りがあるだけかもしれませんが、異なるsubsetだったりすると面白そう。

 

SupFig4は完全にいらない子。なんでこんなデータひっつけた上にデータから言えてないことを書いているのか?レフリーが何も言わなかったのが不思議。