論文の残滓

特許実務に関するあれこれ。

ADAM10 is essential for Notch2-dependent marginal zone B cell development and CD23 cleavage in vivo

David R. Gibb, Mohey El Shikh, Dae-Joong Kang, Warren J. Rowe, Rania El Sayed, Joanna Cichy, Hideo Yagita, John G. Tew, Peter J. Dempsey, Howard C. Crawford and Daniel H. Conrad

J.E.M. 207, 623-635, 2010

 

少しばかり古い論文。

学会で話を聞いたこともあるのに読んでなかったという。

ちなみに1st authorはイケメン。

 

・骨髄から出てきたimmature B cellは脾臓でT1→T2をへてB2 or MZBへ分化する。

・B2、MZBの分化に関わっているシグナルの一つがNotchでNotch2が担当していることは分かっていた。(ここらは本庶ラボから論文が出てる)

・ただし、Notch2をsheddingする酵素が分かっていなかった。

 

今回、著者等はembryotic leathalなADAM10の末梢B細胞分化での機能をconditional KOを作って調べました。筆者等の予想通り、ADAM10はNotch2のsheddingに関わっており、MZB細胞の分化に重要だよと言うのが丁寧に調べられていた。NCIDって分解早くて検出できないのを初めて知ったり。CD23もADAM10によりsheddingされてることや、CD21にsoluble formがあることを知ったりと情報の多い論文でした。