論文の残滓

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Wiskott-Aldrich syndrome protein (WASP) and N-WASP are critical for peripheral B-cell development and function

Lisa S. Westerberg, Carin Dahlberg, Marisa Baptista, Christopher J. Moran, Cynthia Detre, Marton Keszei, Michelle A. Eston, Frederick W. Alt, Cox Terhorst, Luigi D. Notarangelo, and Scott B. Snapper

Blood 119, 3966-3974, 2012

 

WASPとN-SWAPは相補的に働いている部分もあるよと言う話。

 

WASPはアクチン骨格の形成に関与し、造血系細胞移動や接着に重要である

・B細胞においてWASPはMZP、MZ細胞への分化、S1Pへの誘走、活性化後のintegrinの免疫シナプスへのクラスター化に関与している。

・N-WASPはどの細胞にでも発現している。

WASP N-WASPのdouble knockout T細胞を用いた研究によりreduncancyがあることが示されている。

 

著者等はWASPKOとWASP N-WASP DKOを比較することで、より大きなdefectが出ることを期待してやったのであろうが、結果自体はN-WASPのB cell development、functionへの関与はかなり限定的であることが示されているような感じ。アクチンの制御には他の分子も関わっているので、活性化以後のステップにはそれらの分子の関与の方が重要なのでしょう。

データもphenotypeも物足りないけどBloodなんですなあ…。