論文の残滓

特許実務に関するあれこれ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

中国での分割出願の時期的要件

分割出願は、国によって可能な時期がばらばら。 散弾銃の弾のようにどんどこ分割していく出願を予定している場合、各国のプラクティスを事前に把握して、クライアントと分割の時期を調整しておく必要があるため、頭が痛い話である。 一番頭が痛いのは特許査…

基礎出願の受託証の写しの援用@国内移行時

国内優先権主張出願においては、基礎出願で提出した受託証の写しを援用することで提出書類を省略できる(特許法施行規則第十条)。 国際出願した場合、国内移行時に提出することが望ましいので(OAで指摘されてから提出するという代理人として恥ずかしい方法…

基礎出願の新規性喪失の例外の証明書の援用@国内移行時

国内優先権主張出願においては、基礎出願時に提出した新規性喪失の例外証明書を援用することで提出書類を省略できる(特許法施行規則第十条)。 証明書自体は、国内処理基準時の属する日後30日以内に提出する新規性喪失の例外適用申請書において援用できる…

特許異議申立制度の施行

ついに異議申立制度の施工日が公布されました。4月1日のようです。経済産業省平成26年改正特許法等の施行のための政令が閣議決定されましたhttp://www.meti.go.jp/press/2014/01/20150123002/20150123002.html廃止前と同等の件数まで戻るのでしょうか。