CRISPR-CAS9システムの基本特許の成立(日本)
Broadの特許の成立後、Feng Zhangが来日して大合議体かいなというような審査官面接が行われたりしていましたが、審査が遅遅として進まない日本…。
しかし、ついにCRISPR-CAS9基本特許が成立しました。
特許公報確認!よかった
今回は、基本特許争いで、一番の有力候補であるUC Berkeley(UCB)の特許です。
特許第6343605号
特許・実用新案照会(固定アドレス)(結果一覧)|J-PlatPat
内容の詳細は後日コメントしますが、sgRNAを用いるCRISPR-CAS9システムについての大半をカバー特許となります。
大まかなクレームの種類は以下のとおり。
・標的DNAの修飾方法
・組成物
・単一分子DNA標的化RNA、または前記単一分子DNA標的化RNAをコードするDNAポリヌクレオチド(sgRNAまたはsgRNAをコードするDNA)
・キット
・遺伝子改変された真核生物細胞
特筆すべきは、sgRNA自体をカバーする特許が成立したことでしょう。
sgRNA自体をカバーする特許があれば、例えば、下記のようなsgRNAを利用する試薬・キット等は基本的にこの特許にカバーできます。
CRISPR/Cas9 プラスミド システム|クロンテック製品情報|タカラバイオ株式会社
ということで、この分野で事業を実施する上でかなり重要な特許が成立しました。